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歴史に名を残す著名な民謡の証とは

これまで解説してきた囃子詞は、今日でも大勢の人に親しまれ、日本各地で歌われている代表的な民謡から抜粋しています。囃子詞とは、民謡に面白い強弱感を盛り込み、歌全体を引き立たせるためのツールとして、語呂をじょうずに組み合わせながら旋律的なインパクトを与え、民衆の心に残るメロディとして広く親しまれるように創作されているのです。古くから伝承され、今日まで唄われ続けてきた囃子詞の多くは日本語では意味を理解するこができませんが、ごく普通にその発音をヘブライ語に当てはめるだけで、今まで不可解だった言葉の意味を理解することができます。無論、囃子詞の中には最初から日本語で綴られ、元来意味のある言葉もあり、ヘブライ語のように聞こえても実は、日本語が訛ったものである事例も少なくありません。しかし事実、明らかにヘブライ語ルーツと考えられる囃子詞は多数存在することから、囃子詞の多くが無意味な言葉の連鎖であるという従来の考え方から、大きく飛躍することになります。

古来よりヘブライ語ルーツをもつ多数の囃子詞は、多くの民謡作家によって伝承され続け、日本の民謡に積極的に取り入れられてきました。その過程で、いつしか囃子詞の意味が不透明になってしまったものが多数ありますが、それでも民謡の中核となる大切な歌詞として唄われ続けてきたのです。それは大変重要なヘブライ語の意味が元来、囃子詞に集約されていたからにほかならず、その貴重なメッセージは、囃子詞という民謡の中核を成す唄の歌詞として先祖代々、大切に伝承されてきたのです。こうして流暢な抑揚を持つ囃子詞は、たとえその意味は日本語ではわからずとも、その言葉の連鎖はじょうずに活用され続け、歴史に名を残す著名な民謡の大切な一部分として、民衆の心に響き続けてきたのです。

民謡の多くは、それが唄われるきっかけが明確にわかっているものがあります。例えばあの著名なソーラン節は、沖でニシン漁の網を船へ引き上げるときに力を込めるために唄ったことが原点です。海の豪壮な労働唄である「ソーラン節」だからこそ、ヘブライ語で「神の御力によって突き倒せ(引っ張れ)」の意味をもつ「どっこいしょ」という囃子詞がそのテーマに合致し、挿入されたのでしょう。また「ヤーハエ」を連呼する岩手県民謡の「気仙坂」も、もとは江戸時代、銭を鋳造するため、三昼夜タタラを踏むときに唄った銭吹唄です。これも「ヤーハエ」という言葉が「神」を意味する言葉と知って、民謡作家がわざわざ用いたどうかは今となっては立証できませんが、民謡の歌詞の主旨に合致する大切なメッセージとして、「神」を讃える囃子詞の挿入を決めたと考えられます。

今日はっきり言えることは、たとえ日本語では意味がわからない囃子詞が不可解な掛け声の連鎖のように聞こえたとしても、唄の中でじょうずに活用することにより、これらの民謡が不思議と日本人の心に溶け込みやすい、勇壮活発な唄に仕立てあげられるということです。囃子詞には、民謡の歌詞の主旨に沿った、民衆の精神を高揚される大切なメッセージが原語であるヘブライ語に込められているからこそ、その言葉が民衆の心の中に響きわたり、魂の叫びとして後世にまで伝えられていくのではないでしょうか。だからこそ、不思議と今日まで、日本人は長い年月の間、これらの民謡を唄い続けてきたのではないでしょうか。そのヘブライ語の言葉の響きは、意味が不明であっても、日本人の心の中に知らぬ内に復唱し続ける力を与えてきたのです。これは日本人のうちにユダヤ文化が息吹いている証とも言えます。ヘブライ語ルーツを持つ囃子詞は、すでに日本人の心に根付いており、その言葉の響きに耳を傾けるだけで、誰しも魂の故郷を感じないではいられないような思いに浸ってしまう…それが囃子詞の不思議でもあります。