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最古の和歌に込められた祈りとは

代表的な神楽歌に、「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣作る その八重垣を」があります。この歌の意味は、幾重にも重なった八重に湧き出る雲が八重垣となる出雲の地において、妻と共に住む、と解釈するのが通説です。確かに古事記によれば、スサノオノミコトとクシナダヒメが新居を求めた際に、雲が立ち上がるのを見て、この歌を詠んだと伝承されています。しかもこの歌は最古の和歌とも言われているため、その解釈は重要です。

しかし八雲に続き、3回も「八重垣」が繰り返される文脈は不自然であり、結果として言葉の頭に「ヤ」が4回も連呼されることになります。また、雲の垣を表現するのに何故、「八重(ヤエ)」という言葉が使われたのか、日本語では到底理解できません。驚くことに、この著名な和歌も、ヘブライ語で読むことができます。しかも岩戸の神話の流れを汲んだ記述となっていることがわかりました。

出雲風土記によると、国引きをした神ヤツカミズが「八雲立つ」と語ったため、「八雲立つ出雲」と呼ばれるようになったと記され、そのように古事記にも記載されています。その原型は「ヤツメサスイツモ」です。ヤツメは八の目とも言われますが、ヘブライ語では神を意味する「ヤ」に、「ツメ」の語尾を組み合わせた言葉です。tsomeakh、ツォメッ(tsomeakh、ツォメッ)は「大きくなる」という意味です。すなわち「ヤツメ」は、神がだんだんと大きくなる、もしくは神が出てくることを指していると考えられます。

「ヤツメ」がその後、「ヤクモ」とも呼ばれた理由はおそらく、立ち上がることを意味するkum、クム(kum、クム)が、「ツメ」の類似語として差し替えられたからではないでしょうか。神が段々と大きく見えてくるということは、神が立ち上がり、その姿を見せることでもあります。そして「ヤツメ」の後には「サス」という言葉が続きます。これは「ツァツ」と発音しtsats、サ(ツァ)ツ(tsats、サ(ツァ)ツ)という「現れる」を意味するヘブライ語がそのルーツです。これで文脈の流れが見えてきました。「ヤツメサス」の意味はヘブライ語で、神が段々と大きく見え、人の前に現れることを意味します。これは正に岩戸の神話に記されているアマテラスのことではないでしょうか。つまり、アマテラスが岩から少しずつ出現することを「ヤツメサス」と言い、そして岩間から現れて立ち上がる姿を「ヤクモタツ」と歌うようになったのです。

岩戸の神話にちなんだ「ヤツメサス」という言葉の後には、出雲という地名が続きます。この「イズモ」という言葉は、「雲」が「出る」という文字で表記し、単なる当て字と考えられています。ところがこの漢字の組み合わせは、旧約聖書でイスラエルの民がエジプトから約束の地に導かれる際、神が「雲」となって「出現」し、常に民の先頭に立って群集を導いたことに関連していると思われます。案の定、「イヅモ」という発音を持つヘブライ語が存在し、しかもその言葉、itsumo、イヅモ(itsumo、イヅモ)は「最先端」を意味するのです。つまりイズモとは、神が常に一番先頭となって民を導いたことを指し、神は雲の形をもって出現したので、出雲と書き記したのです。そして神によって導かれた地にも、いつしか出雲という地名があてがわれたと考えられます。

「ヤツメサスイツモ」とは、アマテラスが岩の間から徐々にその姿を現わし、民の先頭に立って群集を導くことを求めた祈りの歌だったのです。