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2023/05/06

「弥生」の意味と語源 「神の民」のメッセージが込められた「弥生」

古代に遡る「弥生」の語源

本郷弥生町出土壺形土器 (弥生土器第1号、複製)
本郷弥生町出土壺形土器
(弥生土器第1号、複製)
日本の古代史を振り返ると、古墳時代の前には十数世紀にわたり、弥生時代と呼ばれる時代が存在しました。誰がいつ、どういう理由で「弥生」という名称を用いて古代の時代に当てはめたのかは定かではありません。一説によると、東京の本郷向ヶ岡弥生町(現東京都文京区)にて土器が発掘された際、その発見された場所の地名である弥生町の名前を取って「弥生式土器」と呼び、それらの土器が使用されていた時代を「弥生時代」と呼ぶようになったと言われています。しかしながら、「弥生」のルーツを振り返ると、その歴史は古代まで遡ることがわかります。

陰暦3月の異名として使われている「弥生」という言葉は、一般的にはクサキイヤオヒツキ(草木彌生月)の読みが変化して「いやおひ」または「いあおい」となり、「彌生」と書かれるようになったと考えられています。「いやおひ」の名称は和爾雅日本釈名などの古文書にも散見され、若草が「いよいよ茂ること」を意味します。つまり「弥生」のルーツには「いやおひ」という言葉が存在し、その語源は古代まで遡ることになります。

「やふ」と読む「弥生」とはユダヤのこと?

大言海によると、「弥生」は当初、「やふ」と読まれていました。おそらく「いやおひ」という発音が約転して「やふ」になったと想定されます。この「やふ」という読みが重要です。何故ならば、「やふ」とはヘブライ語で神の民、ユダヤを意味する「ヤフ(ディ)」とほぼ同じ発音だからです。果たして「やふ」と読む「弥生」とは、元来、「ユダヤ人」を指していたのでしょうか。

また、「やふ」という言葉に「弥生」の漢字が当てられたことにも注目です。「やふ」と発音する文字が古くから存在したとするならば、その「やふ」という言葉に対して、漢字で神の普遍性を示唆する「弥」と、命を意味する「生」を組み合わせ「弥生」とし、「やふを当て字としたのではないでしょうか。その可能性は「いやおひ」の語源を辿ることによって明確になります。

「いやおひ」の語源はヘブライ語の「神」

古くは「いやおひ」と呼ばれていた「弥生」という言葉のルーツを解明するにあたり、「やふ」の語源を解明する際の鍵となったヘブライ語を用いて、「いやおひ」という言葉を検証してみました。すると一見、日本語では解明できない「いやおひ」という言葉の意味やルーツが、ヘブライ語のアルファベットを「いやおひ」の発音に順じて当てることにより、理解することができるようになります。

「いやおひ」をヘブライ語で綴るとייהוהי(いやおひ)となります。まず、注目すべきは、6文字から成るこの言葉の内側4文字が、ヘブライ語で神聖なる「ヤーウェー神」を意味する4文字יהוהになっていることです。この言葉は子音だけから構成されており、聖なる神の名として、イスラエル人は発音することさえ許されていません。その神の名が、「いやおひ」に含まれているのです。

また、「ヤーウェー神」を示す4文字の前後は、ヘブライ語のアルファベット「י」「ヨッド」で括られています。ヘブライ語の「י」も「神」を意味する言葉であり、「神」は「ヤ」とも呼ばれます。よって「いやおひ」とは、ヘブライ語で神の名そのものであり、その名がさらに強調されて「神」という文字によって括られ、聖なる言葉であることを強調していると言えます。

さらに注目すべきは、神を意味する接頭語の「י」「ヨッド」が重なっていることです。「神」「ヤ」が重なることは、「八重」「ヤエ」とも表現できます。その「ヤエ」「ヤーエー」という発音こそ、発音することのできない「神」を意味する4文字יהוהに任意の母音を当てて読む際に用いられる神聖な言葉なのです。それ故、「いやおひ」は「神」を意味する大切な名称であったと考えられます。

「弥生」を「ヤヨイ」と読んだ理由

「弥生」の語源はヘブライ語のייהוהי(いやおひ)と想定することにより、何故、「弥生」が「やふ」と読まれたかも理解することができます。ヘブライ語のアルファベットで「いやおひ」を綴り、その頭4文字だけをとれば、「やふ」と読めます。つまり、「やふ」とは「いやおひ」の派生語であり、ヘブライ語に準じた発音の言葉だったのです。

それではなぜいつの間にか「ヤフ」が「ヤヨイ」という読みに変化したのでしょうか?「弥生」をそのまま「ヤフ」と発音し続ければ、いずれその言葉のルーツがヘブライ語であることがわかってしまい、多くの誤解を招き、ひいては敵を作ってしまう危険をはらんでいたからかもしれません。そのためユダヤとの関係を上手に隠蔽する必要に迫られ、発音上はヘブライ語ルーツであることがわかりづらい、「ヤヨイ」という言葉にすり変えられた可能性があります。

「やよい」という読みも、ייהוהי(いやおひ)から派生したと考えられます。「やよい」という発音は、3つの子音Yから成り立っています。つまり、ヘブライ語では「や」「よ」「い」、いずれも「י」の子音で綴られ、英語ではYYYとなります。すると、ייהוהי(いやおひ)のヘブライ語の綴りに、「やよい」という文字のルーツを見出すことができます。「いやおひ」の中に含まれるייהוהיの6文字から ה の2文字を削除してみましょう。するとייוי の4文字となり、その読みは「やよい」となります。つまり「やよい」も、「神」を意味する「いやおひ」を語源とし、そこから派生した言葉であったことがわかります。

「弥生」の語源を辿ると、そこには古代、イスラエルの人々が信仰していた「神」の存在があることが、ヘブライ語による検証より見えてきます。

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