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2012/05/21

Yahoo! に潜む信仰のメッセージ 「ヤフー」 はヘブライ語ルーツか?

「Yahoo!」の意味は「ならず者」!

世界的に有名なインターネット検索サイトの大手として、Yahoo! (ヤフー)の名前はあまりに有名です。この変わった社名には、元来「ならず者」という意味があるようです。また、「さらなる階級的かつ私的な神託」の意味を持つYet Another Hierarchical Oracleという英語の頭文字をとったものとも言われています。その真偽は定かではなく、実際Yahoo!社の創始者であるジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏は、自分たちが「ならず者」、すなわちYAHOOであるがため、この呼称を選んだと説明しています。

しかし「ならず者」とは素行の悪い者のことを意味し、世界最大の検索サイトを作り上げた大企業の創始者が自らを「ごろつき」であると周囲に説明すること自体、不可解極まりません。その謎を解く鍵が「ガリバー旅行記」の第4話にあります。

ガリバー旅行記の作者スイフトとは

まずガリバー旅行記の著者、スイフトの背景を簡単に振り返ってみましょう。彼の生まれ育った17~18世紀当時、ヨーロッパでは植民地政策が台頭しました。そして新大陸の発見とともに、世界中の資源と財宝、覇権をめぐって欧州の列強が世界各地に進出したのです。その結果、無数の侵略戦争が世界各地で勃発し、白人優越主義のような風潮が広まったのです。

そのような植民地政策がはびこる真っ只中で、スイフトはイギリス国教会の牧師を務め、政治論評を書き綴る日々を過ごしていました。そして幾度となく信仰に挫折を覚えながらも、最終的に本の執筆に専念することができ、風刺に富んだ作品を数多く書き残して一躍、有名になりました。そのスイフトが、「私は人間と呼ばれる動物が大嫌い」と自ら語りつつ、10年がかりで書き上げたのが「ガリバー旅行記」です。

ガリバー旅行記第4話に登場する野獣「ヤフー」

日本において「ガリバー旅行記」は、第1話の「小人の国」を中心として子供たちに読まれています。旅行記のストーリーは第2話「巨人の国」、第3話「ラピュタ島」、そして第4話の「フウイヌム国」へと続きます。

その最終章となる「フウイヌム国」の話の中に、「ヤフー」と呼ばれる野獣が登場するのです。そのストーリー中では、知的な馬と、彼らから軽蔑されて家畜奴隷的存在となっている卑しいヤフーが、過激な社会風刺として皮肉っぽく描かれています。

ヘブライ語でユダヤ人を意味する「ヤフー」

注目すべきは、野獣「ヤフー」は醜く貪欲な存在として描かれていることです。ときには石ころのようなダイアモンドを奪い合い、食物を必死にむさぼる鬼畜としてヤフーは描写されているのです。それはまさに、当時の白人社会におけるユダヤ人に対する偏見を垣間見せているようです。つまり「ヤフー」とは、実は当時ヨーロッパの白人社会において忌み嫌われていたユダヤ人の象徴である可能性が見え隠れしているのです。興味深いことに、主人公ガリバーは「ヤフー」の在り方を見聞しているうちに、彼らが与える不快感の根源に人間誰もが持っている本質的な醜さを見出し、一種の共感さえ覚えつつ、いつの間にか「ヤフー」に感化されていくのです。なぜでしょうか。

もしかして作者は「ヤフー」という名称が、神の民として知られるイスラエル民の存在に繋がっていることをほのめかし、それに寄り添う形で作品をまとめたのかもしれません。よって、この野獣「ヤフー」の名称には、ヘブライ語でユダヤ人を意味する「ヤフディ」の頭2文字、もしくは「神」、יהוה (yhwh、ヤーウェー)のアルファベットがそのまま意図的に使われた可能性があります。ヘブライ語の「神」yhwhは子音4文字から成り立つ言葉であるため、発音ができない言葉です。それ故、任意の母音をつけて「ヤフー」と発音することもできるのです。

これらの言葉のルーツと物語の流れから、ユダヤルーツのヤフーを蔑視することの愚かさを、作者なりの風刺をもって「フウイヌム国」の作品にて指摘したと想定することができます。スイフト自身にユダヤとの血縁関係があったかどうかは定かではありませんが、さまざまな人生の挫折を経験し、立身出世を阻まれた彼の苦い想いが、「ヤフー」というユダヤに紐づけられた名称を選別した背景に、上手に隠蔽されているように思えてなりません。

「ヤフー」も「弥生」もヘブライ語ルーツ!

スイフトが「ヤフー」を用いてユダヤ人の在り方を暗黙のうちにほのめかしたように、古代、日本で影響力をもった識者らも、日本語の弥生(やよい)という言葉を用いて、神の民である「ユダヤ人」の存在を暗黙のうちにほのめかした可能性があります。そしてヘブライ語で「ユダヤ人」を意味すると考えられる「ヤフー」に、弥生(やふ)という漢字があてられ、それがいつしか「ヤヨイ」という読みに転化し、日本の古代における時代を意味する言葉にすり替わっていくことになったと推測されます。その結果、弥生(やふ、やよい) という言葉は元来ユダヤルーツであることさえも、いつの間にかわからなくなってしまったのでしょう。

このように日本語として当たり前のように使われている言葉であっても、実はヘブライ語にルーツがあり、原語ではまったく別の意味を持つ言葉が多数存在しています。事実、日本人なら誰でも「ユダヤ(万歳)!」と叫んでいます。山の上から大声で、「YAHOO!」(ヤッホー!)と…。それこそ、まさに「神様!」と叫ぶ古代人の声だったように思えてなりません。

中島尚彦

中島 尚彦

南カリフォルニア大学、ペンシルベニア大学ウォートン校、フラー神学大学院卒。音楽系ネット通販会社サウンドハウスの創業者。古代史と日本古来の歌、日ユ同祖論の研究に取り組むとともに、全国の霊峰を登山し、古代遺跡や磐座の調査に本腰を入れている。

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