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2026/04/07

刀剣神なる武甕槌命と経津主神 なぜ「ふつ」は神剣に関わる名前か?

春日大社が祀る武甕槌命と刀剣の関係

日本書紀古語拾遺によると、鹿島神宮で祀られている武甕槌命は甕速日(みかはやひ)の子であり、香取神宮で祀られている経津主神は、磐裂(いはさく)の子孫として磐筒男(いわつつのお)の妻である磐筒女(いわつつのめ)から生まれた子であると明記されています。それ故、鹿島の神と香取の神は伊耶那岐神の子孫として血縁関係にあることがわかります。また、2神は「刀剣神」の名を共有しています。

遠い昔、伊耶那岐命による火神斬殺がおきました。その際、亡くなられた伊邪那美命の状況については、古事記に詳細が記されています。伊耶那岐命がふるった十握剣(とつかのつるぎ)と呼ばれる御刀(みはかし)で首を切り落とした際に、御刀の鍔についた血が神聖な岩にほとばしりついて生まれたのが、建御雷男神、別名は建布都神(たけふつのかみ)です。この建布都神こそ、葦原中国平定を行い、春日大社にて祀られた武甕槌命のことです。建布都神の「ふつ」という名称は、同じく香取神宮で祀られている経津主神(ふつぬしのかみ)の「ふつ」と一致しています。

経津主神の先祖なる「磐裂」は渡来者?

春日大社で祀られる経津主神は磐裂の子孫です。その「磐裂(いはさく)」という名前は、岩を裂く刀剣の威力を意味するという説があります。旧約聖書には、イサクの子孫であるモーセが荒野で岩を杖でたたき、裂けた岩から水が出た話があります。もしかすると「磐裂」の名は、モーセの物語を参考に漢字があてられ、モーセの先祖であるイスラエル族長のアブラハムの子、「イサク」の名を、その読みとしたかもしれません。

もし、神代の神、経津主神がユダヤ系の渡来者であり、しかも祭司を司るレビ族と仮定するならば、その先祖はモーセから「イサク」へと家系が繋がります。よって「磐裂(いはさく)」という名前も、「イサク」に由来すると考えられるようになります。果たして経津主神がユダヤ系の神であったかどうかは、今後も検証を続けることが必要です。

なぜ「ふつ」は神剣に関わる名前か?

経津主神のように、名前に「ふつ」という名称が含まれる場合、何かしら神剣が関わっていることを示唆しています。例えば、御刀によって生まれた神々の名に、「ふつ」が含まれている場合があります。また、武甕槌命が国家を平定する際に用いた大刀は布都御霊(ふつのみたま)の剣と呼ばれ、東征した際に神武天皇より届けられました。

「ふつ」という発音は擬声語であるという説もあり、剣によって物を切る音を表現するだけでなく、古代では神威を強調した言葉としても用いられたようです。よって、神の子の家系を守るため、悪に染まった者を斬るという手段だったとも考えられます。

この「ふつ」という言葉も、ヘブライ語に由来しているかもしれません。ヘブライ語で「ふつ」הוצא(hutsa、フツァ) は、「処刑する」「追放する」ことを意味します。よって、御刀の剣威に関する意味合いの言葉として捉えることができます。すると、「ふつ」の名を持つ神々は、正に「刀剣神」と言われるにふさわしい、天罰を与える刀をふるうことができた国家リーダーと考えられます。

藤原一族の出自はイスラエルか?

「経津主神」の名前にある「ふつ」や、布都御霊の剣の「布都」という言葉がヘブライ由来とするならば、その出自を持つ中臣氏、藤原一族が代々、大変宗教深く、祭祀活動に長けていた理由が見えてきます。つまるところ、藤原一族はイスラエルにルーツを持つユダヤ系の渡来者であった、その可能性が考えられるのです。

これらの言葉の語源が外来のものである可能性を、今一度、考えてみましょう。例えば、国生みの時代に、藤原氏の祖である天児屋根命は祝詞をあげたことが伝えられています。その祈りの言葉が唐突に語られたとは考えづらいことから、祈祷や宗教儀式に纏わる相応の文化が、以前から存在していたと想定されます。だからこそ、一大事においては祭祀に呼ばれても、すぐに祝詞をあげることができたのです。

その祭祀活動の完成度から察するに、天児屋根命による祝詞の行事とは、もしかすると日本固有のものではなく、大陸の宗教文化に由来しているものなのかもしれません。独自の宗教文化を携えた大陸の民が列島に渡来し、祭司らがその宗教的儀式を日本に導入したと想定すれば、一連の儀式の在り方は天児屋根命から藤原一族に引き継がれたと言う仮説が信ぴょう性を帯びてきます。こうして古代の豪族として名高い藤原一族は、大陸から離れた日本列島と言う離島においても、繊細な儀式が伴う祭祀活動を執り行うことができたのでしょう。イスラエル古来の宗教文化の影響を視野に入れることにより、古代の謎が紐解かれ、理解しやすくなります。

画像ギャラリー:春日大社 / 鹿島神宮

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