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2026/09/14

北アルプスの麓に広がる「安曇節」 「チョコサイコラコイ」に秘められた歓喜の思いとは!

「安曇節」発祥の地は北アルプス

甲信越地方の民謡でも、長野県西部の安曇野を発祥とする「安曇節」は、郷土意識が高まりつつあった大正時代に発表されました。北アルプスの裾野に広がる安曇野で唄い継がれてきた踊り唄「チョコサイ節」や「安曇盆唄」、さらに「安曇田の草取り唄」や「野手唄」などをもとに編曲され、生まれたのが「安曇節」です。

「安曇節」は、地域住民の生活に密着した唄と踊りが特徴です。「安曇節」は、地域の人々の生活に根ざした唄と踊りが特徴です。その歌詞や踊りには当時の暮らしが色濃く反映され、発表から短期間のうちに広く親しまれるようになりました。やがて地域に根付いた民謡として定着し、今日まで多くの人々によって唄い継がれています。

「安曇節」の歌詞と囃子詞

「安曇節」は、七・七・七・五調にまとめられた歌詞の流れを基本としています。関東地方の民謡と同様、全般的に短いフレーズで構成され、最後は囃子詞によって締めくくられているのが特徴です。

「安曇節」の囃子詞には、いくつかのバリエーションがあります。基本となるのは「チョコサイコラコイ」または「チョコサイコラホイ」です。また、発音が多少訛って、「チョサイコラサイ」と唄われるバージョンもあります。

「チョコサイコラコイ」はヘブライ語?

いくつかある「安曇節」の囃子詞の中でも、ここではよく用いられる「チョコサイコラコイ」に注目してみました。日本語では単なる掛け声のように聞こえるこの言葉ですが、ヘブライ語として読み解くと、そこに大切な意味が込められていることがわかります。

「チョコサイコラコイ」は、「チョコ」「サイ」「コラ」「コイ」という四つの要素に分け、それぞれをヘブライ語と関連付けて考えることができます。まず、צחוק(tsekhok、チョコ) と発音するヘブライ語には、「笑い」という意味があります。「サイ」は、おそらく「喜ぶ!」を意味するשש(sasah、サッサ) 、もしくは「神を喜ぶ」の意味の言葉が変化したものではないでしょうか。その語尾に「神」を意味する「ヤ」を付加し、「ササヤ」「サヤ」を経て「サイ」となったと考えると、「チョコサヤ」は「笑って喜ぼう!」という意味になります。祭りの場で踊りながら唄う囃子詞としては、実に相応しい言葉になります。

次に「コラ」は、ヘブライ語で「声」を意味するקול(kol、コル) に由来すると考えられます。בת קול(bat kol、バッコル) という「神聖な声」の意を持つ熟語があることからも、「コラ」という言葉の背景には、「神」に関わるニュアンスを読み取ることができます。

続く「コイ」はヘブライ語で「生きている」を意味する「コイ」חי(khoy、ホイ) にそのルーツにありそうです。強く発音する「コイ」は「ホイ」とも聞こえます。また、この「コイ」という言葉は、「コラ」と組み合わせて、「コラコイ」だけでなく「コラホイ」と唄われることもあります。こうした発音の違いから考えると、両者が同じ語源に由来している可能性も見えてきます。そのため、「コラコイ」「コラホイ」は、「生ける声!」「生きている声」という意味に解釈することができます

「チョコサイコラコイ」の意味を解明

「チョコサイコラコイ」の囃子詞には、神の声を求めながら楽しみ、喜ぶという思いが込められていたのかもしれません。ここまでの解釈を繋げると、全体としては「笑って喜ぼう、生ける神の声!」となります。このフレーズには、祭りの場で人々が笑顔で喜び、楽しみながら、間近に神の声を聞こうとする信仰の思いが見え隠れしているようです。

祭りが神を祀る場であるならば、そのような神聖な場で笑ったり踊ったりすることは失礼ではないかと思われるかもしれません。しかし、旧約聖書には、イスラエルのダビデ王が神の御前で喜び勇んで踊ったことが記されています。祭りの場で笑い、喜び、踊ることは、神の民としては当たり前のことであったのです(サムエル記下6章)。そのような歓喜に満ちた信仰の思いが、「チョコサイコラコイ」という囃子詞にも込められていたのではないかと推測されます。

安曇節

サァー 寄れや寄ってこい 安曇の踊り
田から町から 田から町から 野山から
野山から 野山から チョコサイコラコイ

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