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2015/05/16

元伊勢御巡幸地を特定する指標となった御在所岳の存在

御在所岳のレイライン

次に、布気神社と伊吹山との繋がりから浮かび上がってくる御在所岳の存在を考えてみましょう。伊吹山は前述したとおり、複数の元伊勢と静岡の虚空蔵山に繋がっているだけでなく、高知の虚空蔵山ともレイライン上にて結び付いています。その伊吹山と布気神社を結ぶ線上の中間には、標高1,212mの御在所岳が存在します。御在所岳の山頂からは琵琶湖や伊勢湾、鈴鹿峠、伊吹山が一望できるだけでなく、遠くに富士山も眺めることができます。よって地域の指標として、古代から極めて重要な位置を占めていました。御在所岳の頂上付近に散見される巨大な奇石の中には、人の手が加えられて形造られたものが多々存在し、地蔵岩、ゆるぎ岩、おばれ岩と呼ばれる奇石は、その一例と考えられます。古代の民が何らかの意図をもって巨石を伐りながら、奇石を造り上げたのではないでしょうか。これらの奇石は六甲山のものとも類似点が多く見出されます。後述するとおり、元伊勢の時代に台頭した御在所岳の存在は、神島と琵琶湖沿岸の大宝寺山、そして六甲山ともレイライン上で紐付けられ、元伊勢御巡幸の結末に重要な影響を及ぼすことになります。

御在所岳のレイライン
御在所岳のレイライン
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中島尚彦

中島 尚彦

南カリフォルニア大学、ペンシルベニア大学ウォートン校、フラー神学大学院卒。音楽系ネット通販会社サウンドハウスの創業者。古代史と日本古来の歌、日ユ同祖論の研究に取り組むとともに、全国の霊峰を登山し、古代遺跡や磐座の調査に本腰を入れている。

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