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2007/04/15

関東民謡にも潜むヘブライ語の影

これまで主に、東北地方を中心に伝承されてきた民謡の中から、ヘブライ語にルーツがあると思われる数々の囃子詞を検証してきました。民謡の宝庫と言われている東北地方だけに、単に民謡の数が多いだけでなく、その中に含まれる囃子詞も圧倒的に豊富です。日本全国を見渡してもこれ程多くの囃子詞が存在する地域は東北地方以外には存在しません。また、囃子詞の発音そのものに、ヘブライルーツを見出すことのできる言葉の繋がりが顕著なことも特筆すべき点です。

実際に東北地方から離れて、例えば関東地方で普及している民謡を検証すると、民謡そのものが激減するだけでなく、そこで唄われている囃子詞もフレーズが短く、東北地方の囃子詞と比較しても、単調になっていることに気が付きます。草津節にみられる「ドッコイショ」や、八木節の「ホーイサネー」、秩父音頭の「ハーアーエ(コラショ)、ヨーイトナ」、木更津甚句の「ヤッサイ、モッサイ」、銚子大漁節の「ハァ、コリャ」、そしてお江戸日本橋の「アレワイサノサ」等が主だった関東地方の囃子詞ですが、いずれも短いフレーズばかりです。それでも、驚くほど東北民謡の囃子詞に類似した言葉の響きを持っている為、これら関東地方の囃子詞も東北地方と同様にヘブライ語の影響を受けたものが多数あると考えられます。そこで、東北民謡の囃子詞に酷似した3つの詞を検証してみましょう。

まず草津節の「ドッコイショ」は全国各地の民謡で唄われている囃子詞であり、ヘブライ語では「神の助けによって頑張る(押す)!」という意味です。また「ホーイサネー」は、「ホー」、「イサ」、「ナ」という3つのヘブライ語を組み合わせてできた言葉で、「救い主(イサ)を誉め讃え、祈れ!」という意味になります。「ハーアーエ、ヨーイトナ」もおそらく東北民謡の由来であり、「ハーヤーエー」という「神を見よ!」という詞が訛って「ハーアーエ」となり、そこに「神の定めた人」を意味する「ヨーイトナ」が付加されたものでしょう。

次に木更津甚句の「ヤッサイ、モッサイ」ですが、これはヘブライ語で「救い」を意味する ヤシャ(ヤシャ)という言葉がルーツにあります。この「ヤシャ」という言葉を語源としてモシャ(モシャ)と発音する言葉も存在し、どちらも「救い」を意味します。またメシアと呼ばれる救世主を意味する言葉のルーツも、この「ヤシャ」です。例えば聖書では、救世主がモッシア(モッシア)と呼ばれています。それ故、この「救い」を意味する「ヤシャ」と「モッシア」を繰り返して「神の救い、メシア!」と叫びながら「救い主」を賛美している内に、いつしか「ヤシャ、モッシア」が訛って「ヤシャイ、モッシャイ」となったのではないでしょうか。

また、お江戸日本橋の「アレワイサノサ」にもヘブライルーツが潜んでいるようです。エル(エル)はヘブライ語で「神」を意味し、「エル」、「エレ」や、「アレ」、「アラー」の発音は「神」を意味します。そして「イサ」は救い主、ノサ(ノサ)は「取り上げる」を意味し、その中間のワ(ワ)は、「それ故」という接続詞です。つまり「アレワイサノサ」とは、「神」は「それ故」、「救い主」を「引き上げた」という意味です。すなわちこの一見不可解な囃子詞は、「神は、救い主キリストを、昇天させた」という意を秘めていたのです。

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