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2026/09/11

「岩室甚句」の囃子詞 神の救いを唄う「ヨシタヤ!」の掛け声 

「岩室甚句」のルーツと弥彦神社との関係

新潟県の霊峰である弥彦山(やひこやま)の山麓には、弥彦神社が鎮座しています。越後一の宮として知られる弥彦神社の祭りの場で唄い継がれてきたのが、「岩室甚句」です。祭りの時期になると、多くの参拝客で賑わい、人々の唄声が響き渡りました。

民謡の名称である「岩室」の語源は、弥彦神社の近くにある「岩室温泉」に由来すると考えられています。その界隈において広く唄われていたことから、やがて「岩室甚句」と呼ばれるようになったのでしょう。

「弥彦参り」の意味を紐解く

「岩室甚句」の歌詞には「弥彦参り」という語句が登場します。「おらがやー、わかいとき、弥彦参りをしたればナァー」。そしてその直後に「ヨシタヤ」という囃子詞が繰り返し唄われます。「岩室甚句」の歌詞の主旨を理解するためには、まず、「弥彦」(やひこ)という言葉の意味を考えてみましょう。

ヘブライ語には「初子」「長子」を意味する 「ビコー」בכור(bikhor、ビコー) という言葉があります。その言葉の頭に「神」を指す「ヤ」יה(yah、ヤ) を付け加えると、「ヤビコ」יה בכור (yahbikohr、ヤビコ) となり、「神の長子」、「神の初子」を意味する言葉として解釈できます。その発音は「ヤヒコ」とも近いことから、「ヤヒコ」は「神の初子」と解釈できます。

この解釈に基づくと、「弥彦参り」には重要な意味が込められていたことになります。それは「神の初子」「神の長子」を祀り、お参りに行くという先祖代々からの大事な行事を指していたのでしょうか。

神の救いが実現する「ヨシタヤ」とは

「岩室甚句」の代表的な囃子詞は「ヨシタヤ」です。そのお囃子が繰り返されるところに、この民謡の醍醐味があり、なおかつ、その言葉にも重要な意味が込められていると考えられます。ここでは、ヘブライ語との関連から紐解いてみましょう。

まず、「ヨシ」はヘブライ語で「神の救い」を意味する「ヤシャ」ישע(yesha、ヤシャ) が語源になっていると考えられます。続く「タヤ」は、「物事が起きる」「生じる」「現実になる」という意味を持つ「タヤ」תהיה(taya、タヤ) という言葉を当てはめることができます。この二つの言葉を合わせると「ヤシャタヤ」となり、「神の救いが実現する!」、「救いにあずかる」という意味に解釈できます。

「神の御救い」が現実のものとなる歓喜を意味する「ヤシャタヤ」という言葉は、何度も繰り返し唄われるうちに、音が変化して「ヨシタヤ」となったのでしょう。そして時には「ヤシャアヤ」「ヤシャヤ」と聞こえることもあったのです。いずれにしても、そのルーツには、ヘブライ語で神の救いを喜ぶ民の声、「ヤシャタヤ」が存在したと考えられます。

イエス・キリストを祀る「岩室甚句」

こうして「岩室甚句」の歌詞を読み解くと、その唄の主題が浮かび上がってきました。「弥彦」「ヤヒコ」とは「神の初子」であるイエス・キリストを指し、民の救いが実現したことが、「ヨシタヤ」という言葉で表現されていたという解釈です。なぜなら、「ヤヒコ・ヨシタヤ」はヘブライ語で יה בכור ישע תהיה (ヤビコーヤシャタヤ)と書き、それを「神の初子による救いが実現する」と解釈することができるからです。そして、「救いの初子」とは、イエス・キリストに他なりません。

したがって、「岩室甚句」で「ヤヒコ・ヨシタヤ」を唄い続けることにより、人々は暗黙のうちに「神の初子、イエス・キリストの救いが実現した!」と唄っていたことになります。弥彦神社にて、神の救いを喜び祝い、その歓喜を分かち合う人々の思いが、岩室甚句の歌詞と囃子詞に込められていたと考えられます。

岩室甚句

おらがヤァー若いとき  弥彦参りをしたればナァー
(ハヨシタヤ ヨシタヤ)
馴染(なじょ)が見つけて  寄りなれと言うたども
嬶がいたれば 返事がならぬ
(ハヨシタヤ ヨシタヤ)

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