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2021/10/04

囃子詞の「ハットセ」

「はっとせ」のルーツは「はっとさっせ」

宮城県民謡である塩釜甚句や石投では、「ハットセ!」という囃子ことばが登場します。「はっとせ」のルーツは、岩手県民謡の「南部アイヤ節」で唄われてきた「ハットサッセ」という囃子詞にあると言われています。「南部アイヤ節」とは、全国各地で唄われる「ハイヤ節」のひとつであり、日本海から津軽海峡を越えて、江戸へと向かう途中に青森県の八戸周辺で伝えられた「ハイヤ節」から転化したものと考えられています。その中で唄われていた「ハットサッセ」が、時間を経て東北地方に広がっていくうちに、「ハットセ」に訛ったというのが定説です。

騒ぎ唄としても知られるこれら甚句の中で、陽気に唄われている「はっとせ」、もしくは「はっとさっせ」の意味は何でしょうか。昔の人々にとっても意味のない言葉を繰り返し、唄い続けたとは到底考えられません。何かしら、囃子詞にも意味があるはずです。日本語による解釈では解明できないことから、日本の祭りのルーツにはユダヤの影響があるという想定の元に、ヘブライ語で検証してみました。すると思いもよらず、「はっとせ」の意味が浮かびあがってきたのです。

「はっとせ」の意味をヘブライ語で解明

ヘブライ語では、日本人の耳には「ハット」とも聞こえるהוד(hod、ホッ、ホッド) という言葉があり、「栄光」を意味しています。この言葉は神の栄光を指すこともあります。また、「喜ぶ」の意味を持つヘブライ語はשש(sas、サッサ) です。この「サッサ」という言葉は旧約聖書でも頻繁に用いられています。この2つの言葉を合わせると、「ほっどさっさ」、「はっとさっさ」となり、元来「ハイヤ節」で唄われていた「ハットサッセ」とほぼ、同じ発音になります。しかもヘブライ語で意味をもつ掛け声になっていることがわかります。

「ハットサッセ」とは、ヘブライ語で「栄光あれ!喜べ!」、「神の栄光を喜ぼう!」という意味に解釈できます。海を航海する者たちが、旅の安全を願い、神に祈りつつ、その栄光を喜ぶことを叫んだのが、「ハットサッセ」という囃子詞だったのでしょう。それがいつしか東北地方では「ハットセ」に訛り、多くの民謡で唄われるようになったと考えられます。「さっせ」、「サッサ」という言葉が「喜ぶ」ことを意味するヘブライ語であることに留意するだけで、日本民謡における囃子詞の意味が、よりわかりやすくなります。

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中島尚彦

中島 尚彦

南カリフォルニア大学、ペンシルベニア大学ウォートン校、フラー神学大学院卒。音楽系ネット通販会社サウンドハウスの創業者。古代史と日本古来の歌、日ユ同祖論の研究に取り組むとともに、全国の霊峰を登山し、古代遺跡や磐座の調査に本腰を入れている。

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