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2024/10/15

イザヤが書き記した祖国脱出のルート 生きるために望みを託す預言のメッセージとは

東の島々へ向かったイスラエルの民


紀元前722年、国家を失った北イスラエル王国の民や、直後、国家が崩壊の危機に面していた南ユダ王国の民の中には、アジア大陸を東方へ向かって旅することを決断した者が少なくありませんでした。ほとんどの民は大陸を歩いて渡るという長旅を余儀なくされることになりました。しかしながら、イザヤをリーダーとする南ユダ王国から脱出を図った人々の群れは、王系一族も同行したと考えられることから、タルシシュ船のような大型の船に乗ってアジア大陸を沿岸沿いに東方へと向かい、やがて日本列島にまで辿り着いたと想定されます。

西アジアからアジア大陸の東側沿岸に向かう海の航路は、紀元前21世紀以上もさかのぼるメソポタミア文化圏において既に見出されています。紀元前7世紀のはじめ、イスラエルの民が船に乗って日本列島まで航海したと想定することに、何ら不思議はありません。それ故、神話に語り継がれてきた国生みの神々の様子は、船に乗って移動していたことを念頭に、日本書紀や古事記などの史書に記されてきたのです。

旧約聖書「イザヤ書」のメッセージ


第一洞窟から見つかった
イザヤ書の第二の写本
イスラエルの民は何故、東方に向かって旅をし、アジア大陸を超えて日本列島にまで到達しようとしたのでしょうか。その後、日本列島に渡来した人々は、何故かしらそびえ立つ日本の山々を慕い求め、周辺に神を祀る多くの神社を建立し、時には山自体を御神体として祀ることもあったのです。その背景を理解するための鍵となるのが、旧約聖書イザヤ書です。

イザヤ書には国家の裁きと滅亡だけでなく、どうしたら民衆が生き延びることができるのか、その救済の道も説かれています。既に北イスラエル王国はアッシリアの大軍に攻め入れられて壊滅し、南ユダ王国も国家が滅亡するという危機に直面していたのです。その悲劇を預言するイザヤ書の中には、生き延びるための施策も明記されていたのです。

イザヤ書を何十回も繰り返し読み聞きすると、不思議なことに、その救いのメッセージが心に響いてきます。神の裁きが繰り返し預言され、イスラエルのみならず、周辺国も裁かれて崩壊するという言葉が連呼、一筋の光明が見えてくるのです。例え自らの故郷と国を失い、最悪の事態に直面することになったとしても、神を信じ、偉大な預言者イザヤが書き記した書物の言葉に従って行動するならば、その破滅の道から脱出して生き延びることができる。そのような思いに導かれるのが、イザヤ書の不思議です。早速、イザヤ書の中身を見てみましょう。

「イザヤ書」から抜粋した10の聖句

イザヤ書を繰り返し読むと、いくつかのキーワードが繰り返し語られていることが見え、それらが大切なテーマであることがわかります。破壊と死、という悲劇が預言される最中、祖国から別世界に脱出して、新天地にて神を崇めることの素晴らしさが綴られています。

イザヤ書で繰り返されるテーマは、10のキーワードにまとめられます。

  1. ユダ(南王国)への裁きの宣告
  2. 水路と水
  3. タルシシュ船
  4. 東方の地
  5. 海の島々
  6. 神の栄光
  7. 聖なる地を継ぐ者
  8. 新しい天と地
  9. 新しいエルサレム

これらのキーワードから浮かび上がってきたのは、今の国は滅びても、新天地にて生きることができるというメッセージです。それは、海を渡った東方の島々で神を崇め、神は水があふれる高い山上に住まわれ、その新天地には新しい神の都、エルサレムが造られて、民が喜び楽しむ長寿の国となる、ということです。以下に、注目すべきイザヤ書の言葉をリストアップしました。

もし、自分が死に直面していたとするならば、これらの言葉をどう受け止めるでしょうか。イザヤ書に神を信じるならば救いの道が残されているというメッセージが見え隠れしていることがわかるでしょうか。これらのイザヤ書が、当時、人々の運命の分かれ道になったと考えられます。そしてイザヤに導かれた多くの民は、日本列島まで渡来し、新しい国造りに励んでいくことになります。そのイザヤこそ、正に記紀に記されている伊弉諾尊ではないでしょうか。

コメント
  1. 今城功勝 より:

    扶余族にユダヤ人が入っていた事はその始祖が解夫婁(ヘブル=ヘブライ人)とされている事からも確実だと思います。応神朝に多くの秦氏が渡来している事も日本書紀に記載されており、彼ら秦氏の援助の下、平安京(エルサレム)が築かれたのでしょう。

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