1. ホーム
  2. 日本の霊峰を登る!
2024/02/29

筑波山の登山記録 圧巻の巨石ツアーに感動!

観光客の多い筑波山

筑波山登山道への入口
筑波山登山道への入口
灯台下暗し。なぜか職場から一番近い筑波山だけは日々、窓から眺めていることもあり、これまで登山に出向くことがなったことから、一度は登らなければと、11月4日の日曜日、遂に決行することにしました。WEBで調べる限り難しいコースではないはずなので、お昼過ぎにスタートし、暗くなる5時までに帰ってくれば十分と考えました。当日、天気は曇りがちですが、暖かく、快適な登山日和です。筑波山神社に車を停めて神社を参拝後、12時40分すぎ、登山道から登り始めました。

日曜だけに参拝者も多く、山に登る人が老若男女問わず、子ども連れも多く見かけます。男体山に向かう御幸ヶ原コース経由は、標識によると登り1時間半となっていたことから、いつもどおり半分の45分想定で足を急がせます。神社の真裏から続く山道は快適そのものです。標識や案内図も多く、良く整備されています。岩場あり、偽木の階段あり、と山道は様相を変えていきますが、途中、ケーブルカーも見かけることができて楽しく進めます。50分弱で男体山頂上手前の御幸ヶ原に到着しました。ちょっと小雨がぱらつき始め、すぐに男体山を登頂することに。ものの10分で到達し、御神殿にて参拝後、すぐに御幸ヶ原へと戻り、小雨は無視して散策です!

巨石の探索がはじまる!

心地良く筑波山を登山できる岩場の山道
心地良く筑波山を登山できる岩場の山道
筑波山自然研究路があることを標識で知り、入口を探したところ、やっとのことで売店裏に小道を発見しました。その研究路沿いにある立身石こそ、筑波山で最も重要と思える巨石であり、来たかいがあった場所でした。親鸞聖人も訪れた磐座ということで、その豪快な岩の形状に心がはずみます。御幸ヶ原からたった5分の距離ですが、人影もなく、知られていないのか、人気がないのか、とにかくもったいない。

それからぐるっと自然研究路を歩き回ると、おや、また御幸ヶ原の売店に戻ってきてしまいました。こんなに短いはずはないと標識をあちこち探してみていると、何と通常の研究路は途中から滑落により閉鎖中とのことでした。そして北側に別の入路を見つけ、いっきに走り回ることにしました。途中、「大石重ね」と呼ばれる願いを込めた小石で作られた塚を通り過ぎると、また男体山頂上に戻ってきてしまいました。都合2回、男体山を登頂することになったのです。そしてすぐに下り始めると、先ほどの売店に再び到達。

目の前の御幸ヶ原はケーブルカーを待つ人でいっぱい。そこから女体山に向けて駆け足で進むと、途中セキレイ石とガマ石を通り過ぎ、およそ15分程度で女体山頂に到達しました。こちらの岩場は男体山よりも見栄えがあり、見事な磐座となっています。そして頂上からの景色も素晴らしく、やっとパノラマの光景を満喫することができました。天気もちょっと日が差し込みかけ、頂上は大勢の人でいっぱいです。ロープウェイで麓から直接上って来られる人も多く、誰でも頂上まで来ることができます。

「岩の博物館」なる筑波山

女体山頂上に集う大勢の登山客
女体山頂上に集う大勢の登山客

かれこれ男体山と女体山、研究路を巡り歩きながら、頂上界隈であっという間に1時間45分が過ぎてしまいました。そこから早足で白雲橋コースを下りていくことにしましたが、最初の200mは崖がきつく、とにかく足場が悪いことからゆっくり行くしかありません。と思いきや、そこから筑波山自慢の岩の博物館が始まりました。これぞ山登り(下り?)の醍醐味です。「大仏岩」から始まり、「屏風岩」「北斗岩」「裏面大黒」「出船入船」「陰陽石」と呼ばれる巨石の数々に感動を覚え、所々足を止めてじっくりと観察しながら山を下るのも、とても楽しく思えます。「母の胎内くぐり」と呼ばれる奇岩では、その岩場の隙間を通り抜けることで、罪や穢れから清められると言われているそうです。よって人気パワースポットのひとつにあげられています。その直後には「高天原」の磐座が連なり、岩場の間のせまい階段を上がっていくと、そこには拝殿が設けられており、ここでも神様が祀られていました。そして最後に目に入ってくるのが、今にも山道の真上に落ちてきそうな巨石が宙に浮いている光景です。これが「弁慶七戻り」とよばれる岩場です。

天照大神を祀る筑波山高天原の磐座
天照大神を祀る筑波山高天原の磐座

巨石が落下しそうに見える筑波山弁慶七戻り
巨石が落下しそうに見える筑波山弁慶七戻り
筑波山では御在所岳や六甲山に勝るとも劣らない巨石の数々を堪能することができます。そして登山ルート最後の1kmは、福島から来られた登山経験1年目ながら健脚を誇る女性登山家(別名山ガール)と一緒に話をしながら楽しく筑波山神社まで戻ってくることができました。岩の博物館なる筑波山は、誰でも安心して上り下りできる、素晴らしい霊峰です。山に登り、神様に出会いたい人、足腰を鍛えたい人、そして大自然の美しさに触れたい人、みなさんにおすすめしたい霊峰筑波山の登山にチャレンジしてみませんか!

コメントする