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2024/04/26

日本八霊山 レイラインから紐解く古代霊山の真相

霊峰 白山

白山頂上から眺める油ヶ池と紺屋ヶ池
白山頂上から眺める油ヶ池と紺屋ヶ池

山岳信仰のメッカとなる白山

立山と同様に石川県最高峰、標高2702mの白山も古くから山全体が信仰の対象とされてきました。白山の御祭神である三柱には、立山と同じく伊耶那岐神が含まれています。その他、伊邪那美命と菊理媛尊(くくりひめのみこと)の2神です。今日、白山神社は全国に3000社あまり建立されています。

古代史を遡る最古の国生みの時代においても、白山はこれらの神々から知られていたと考えることは想像に難くありません。日本海を北陸方面に航海する際、空気が澄み渡った天気の良い日には、必ずや白山の姿を遠くに目にすることができるからです。

白山と崇神天皇

白山頂上から室堂の先に絶景を見渡す
白山頂上から室堂の先に絶景を見渡す
白山の名前が広く知られるようになったのは、崇神天皇の御代に遡ります。紀元前91年頃、白山に神地が定められ、そこに社殿が建てられ、信仰の対象として崇められるようになりました。崇神天皇の時代と言えば、国家が動乱の局面を迎え、元伊勢の御巡幸が始まる時です。その重大な時期に白山信仰が広がることにより、修験道のメッカとして発展していく土台が作られていったのです。

白山は奈良時代に行者として名高い泰澄により正式に開山されました。そして修験道のメッカとして多くの行者に知られるようになり、白山信仰は修験道の象徴として体系化されていきます。その結果、いつしか白山修験は熊野修験に続く勢力へと発展し、多くの行者が求めていた登山信仰の基となったのです。

白山のレイライン上に並ぶ霊峰

白山のレイラインは、立山のものと比較するとシンプルです。しかしながら地の力を共有するという大切な意味において、他の霊山と確かにつながっていることがわかります。まず、日本八霊山の一つに挙げられている筑波山と同緯度に位置している点は、極めて重要な事実です。白山から真東に筑波山を拝することができるということは、逆に筑波山から見ても同様に、白山を真西に見出すことができることを意味しています。羽黒山頂上の御本殿となる三神合祭殿
羽黒山頂上の御本殿となる三神合祭殿
霊山同士が同緯度線上に存在するということは、相互に崇め合う関係を築くだけでなく、古代では地の力が共有されると信じられたのではないでしょうか。

また、「日本八霊山」に挙げられているもう一座の霊山、剣山と羽黒山を結ぶレイライン上に白山が位置している点も需要な視点です。羽黒山は出羽三山のひとつであり、その東には東北の霊山として名高い月山があります。よって、羽黒山を介して、白山は剣山にも紐づけられていたと考えられるのです。こうして白山は、古代より多くの人々から崇められる対象となりました。「日本八霊山」にふさわしい一座と言えるでしょう。

羽黒山のレイライン
羽黒山のレイライン

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